“いしずえ”の活動5−2

 −Y.小規模授産所

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↑地域活動支援センター              ↑キャンプの時に                 ↑送迎用車両


2.無認可作業所の設置と運営

■ 今日 『無認可作業所(いわゆる“作業所”) の“小規模(社会福祉)法人化” の是非』 が各方面で問題となっていますが、2004年5月、種々の問題を抱えていた系列グループ内の独立作業所のひとつが当CILに吸収合併され、新たに 『“当CIL直営” の作業所』として再出発することになりました。
 

1.無認可作業所とNPO法人

 
A.無認可作業所とは
  
● 通所障害者メンバーの人数が 20名以下の “無認可通所授産施設”(以下 “作業所” と言う) をいう.
 
B.無認可作業所と法人化問題
  
● 従来は、その規模には関係なく都道府県等から “補助金” が支給されていたが、その現場の実態を無視した 『国(厚生労働省)の “小規模(社会福祉)法人化政策”』 に伴い、2005年度以降は 『10名以上の施設では補助金が “大幅” にカット減額され、それだけでは通所障害者数では “5名程度” が “限
界”』 となる. この 『通所作業所の “小規模法人化”策』 は、まったく “国(厚労省) の都合” によるものであり、作業所や、特に 『“障害者” には 「何の “メリット”」 もない』 ばかりか、その “ほとんどの作業所” では 『“法人化” に伴う 「“障害者” への [大きな“デメリット”]」』 が懸念される. 元来、この種の 『作業所(“福祉共同作業所” とか “障害者福祉作業センター” とか呼ばれている) は、大きく分けて “障害者運動の一環” としての立場や “父母中心の立場からの運動” という “立場の違い” はあるが、いずれも “市民の立場” から 「一般社会から疎外されてきた障害者に 『“就労の場” を提供しよう …』」 という 「“市民活動” として “自然発生的” に誕生し、そして発展し」 てきたもの』 である. したがって、この種の作業所は理念的に言っても 『国が定めている “社会福祉法人の概念”』 に合致するものではなく、もし “法人格の必要性” があるとするならば、それは 『「“市民活動団体” としての “法人”」 としての “NPO法人”』 が最も適している. ゆえに 『国 (厚労省) は、その実態にそぐわない “小規模法人化” を各作業所に押しつけて強制するのではなく 「“NPO法人” による “小規模通所授産施設” の経営」 を認め、どちらを選ぶかは 「各作業所の “自主判断“」 に委ねるべき』 である.


2.小規模通所授産所の設置・運営と授産製品の販売

 
A.小規模授産所の設置と運営
  
● “就労意欲” を持ちながらも 『「“一般企業” や自立生活センターの “職員”」 としては 「“就業困難” な障害者」 を “対象” とした “小規模通所授産所”』 を設置し、そして 『通所障害者自身の “自主運営”』 に基づき、そ
の “補助的管理” を通じて運営し、彼らに “就労の場” を提供して行く.
 
B.授産製品の販売
  
● CIL直営作業所や系列グループ作業所等の授産製品等を各種バザーや作品展示即売会、あるいは作業所製品の販売店等々を通して販売し、その販売益は作業所の通所障害者に還元する.
 


  

3.福祉作業センター レインボーワーク

 
A.設置と設置者
  
a,設 置:2004年5月1日 … 『旧・身体障害者福祉作業センター レインボ
ー・ワーク』 の吸収併合による.
        
● 旧“レインボー・ワーク” は、一時 “小規模法人化” も検討したが、その法人化に必要な資金のメドが立たず、さらに管理者が一身上の都合で辞任して “管理者不在” という非常事態に陥ったため、検討の結果、当面は規模を “縮小” したかたち
で 『当CILの “直営授産所”』 として運営して行くこととなった. 通所障害者主体の作業所としての再建 ・ 発展を目指す.
福祉作業センター レインボーワークは無認可作業所から2011年4月から「地域活動支援センター」へと移行しました。
  
b,設置者 : 自立生活センターいしずえ (授産事業部).
 
B.地域活動支援センター レインボーワーク(2011年4月開始)
  
a,概況
   1) 形   態 : NPO法人授産事業部 ・ 通所授産施設.
   2) 通  所 者: 学校を卒業した全障害者.
   3) 授産商品: 牛乳パック紙再生によるハガキ、名刺、等.
  
b,所在地
   1) 現住所 : 大阪市平野区喜連東4丁目1−4.
   2) 交  通 : 大阪市営地下鉄谷町線 ・ 出戸駅より北へ(↓地図参照)徒歩約15分.
   3) 連絡先 : TEL (06)6797−2112.
map_rainbow.etc.bmp     20090820.jpg←送迎用の第2車両

↑ 地域活動支援センターレインボーワークの所在地地図



3.インタナショナル・チャーチを中心に産まれた通所作業所たち

■ 多くの “自立生活センター” が (特に大阪地区においては) そうであるように、私たちの 『自立生活センター“いしずえ”』 も、その前身は 『障害者の “福祉共同作業所”(身体障害者福祉作業センター)』 でした。 従来、私たちの “グループ系列” には、その “作業所” を含めて 『“身体” と “知的” を合わせて 「三つの “障害者福祉作業センター”」』 がありましたが、種々の事情により 『“最古
の作業所” だった “レインボー・ワーク”(RW)』 が2004年3月末をもって閉鎖されて約15年の歴史に幕を閉じ、その業務と通所障害者は当CILに吸収合併されて、新たに 『いしずえ“授産事業部”』 として再出発することになりました。 以下、RWの歩みと、ふたつの “系列グループ作業所” を紹介させて頂きます。
 

1.身体障害者福祉作業センター レインボー・ワーク (R・W) (歩み)

 
A.沿 革
  
■ 1989年7月 : 大阪府大東市にあったキリスト教会 (大阪国際福音教会 … 現 “インタナショナル・チャーチ”) の “障害者信徒” により
“ベテスダ会”(身体障害者自立促進会) を結成.
  
■  〃   9月 : 同教会・南大阪集会所の一室にてベテスダ会により “南大阪福祉作業センター” を開設 (→後日 『身体障害者福祉作業センター レインボー・ワーク』 と改名、平野区に移転).
  
■ 2004年5月 : “いしずえ” の “直営小規模通所授産所” として再出発.
 
B.最終状況(2004年3月現在)
  
a,終状
   1) 形    態 : 無認可作業所 (大阪市の補助金を受給).
   2) 通  所 者 : 身体障害者、知的障害者.
   3) 授産商品 : 牛乳パック利用のハガキ、等.
  
b,最終所在地 : 大阪市平野区瓜破3丁目2−27 浅井マンション1階.
 


2.身体障害者福祉作業センター グローリー・ワーク大東
 
A.沿 革
  
■ 1994年4月 : 大阪市平野区にあった “作業所 R・W” に通所していた大東市在住メンバー3名と、四条畷市にあった 『障害者福祉作業所 ハニコウム園芸』 に通所していた大東市在住メンバー2名とが合流して 『身体障害者福祉作業センター グローリ・ワーク大東』 を設立して、大東市明美の里町にあった文化住宅 (アパート) の一室にて “ハーブ石鹸作り” の “作業” を開始する.
  
■  〃  9月 : 大東市野崎に移転し、本格的に活動を開始する.
  
■ 2004年5月 : 大東市津の辺町に移転.以後小規模社会福祉法人化(通所授産施設(小規模))する.

■ その後のことはグローリーワーク大東のH・Pをご覧ください.
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↑お花見  ↓クリスマス会
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3.知的障害者福祉作業センター フレンドシップ

A.沿 革
  
■ 2001年4月 : 南大阪集会所の1室を利用して始め、利便性から “レインボー・ワーク” の隣に場所を移し “知的障害者” を中心とする 『知的障害者福祉作業センター フレンドシップ』 を設立する.
 
B.現 況(2010年4月現在)
  
a,現状
   1) 形   態 : 無認可作業所 (大阪市の補助金を受給).
   2) 通 所 者 : 知的障害者、身体障害者.
   3) 授産商品: 手作りクッキー、コーヒー豆の販売、ビーズ製品製作等.
  
b,所在地
   1) 所在地 : 大阪市平野区瓜破3丁目2−27 浅井マンション101・104号.
   2) 交  通 : 大阪市営地下鉄谷町線・喜連瓜破駅より南へ徒歩約8分.
   3) 連絡先 : TEL(06)6799−6360,FAX(06)6799−6361
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↑看板  ↓作業風景
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4.小規模(社会福祉)法人化問題

● 大阪府においても、2005年度から10名以上の通所者を有する福祉作業所への補助金の大幅削減と小規模法人化を “半強制的” に迫られており、私たちは現
在、その是非を検討中であるが、幾つかの “問題点” も浮上してきている.
  
a,法人化に伴い、その 『運営の主体が “健全者中心” に傾き、主役の障害者が “受け身” の立場に置かれて “旧来型の施設” と化する危険性』 がある.
  
b,それには1000万円の蓄財資金を要求しているが、そもそも行政の補助金で運営されている小規模作業所にそんな多額の余剰金のあるはずがない.

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